今年の8月、私は腎臓ガン摘出手術を受けるため、10日ほど入院しました。
そのあまりにも非日常的な出来事や、ガンにならなければ決して縁が結ばれることのなかった場所や人を通して感じたことは、今からすると「冥王星からのメッセージだったのではないか」というのが今回の内容になります。
冥王星は去年の11月にみずがめ座へ入ると、行ったり来たりしながらも着実にこの星座を先に進んできました。
辿った度数は1~4度。これは星座の第1グループに相当します。
どの星座もひとつの星座は30度あり、それを5度ずつ6つのグループに分けて見ることで、それぞれの星座がどんな過程を経て成熟していくのかを、より詳しく知ることができます。
冥王星は、このうちみずがめ座の第1グループのなかをウロウロしていたことになります。
第1グループは、その星座の性質を勢いよく放出するタイミング。みずがめ座であれば、場所からの解放と独創性を強くアピールします。
具体的には1~3度でそれまでいた場所をことごとく壊し、4度で独立を図ります。
私が入院、手術を受けていた8月下旬、冥王星は1度のなかを遡っていました。ということは、この間はそれまでいた場所からの脱却と壊滅に、全力で取り組んでいたことになります。
確かに、入院中の生活は普段のそれとは場所どころか時間軸や関わる人など、すべてが異なっていました。
職場復帰し、親しみ慣れていた時間割や雰囲気に感覚を取り戻すことのほうが、体に負ったキズの痛みよりも困惑したほどです。
決められた起床、そして就寝時間。
普段は口にしないような食事メニュー(美味しくて、全部完食しました!)。
体から伸びる、何本ものチューブ。
体が痛くて腕が上がらないから、ティッシュボックスも横にして、上から下に腕を落とすようにして取っていたこと、など。
それまで何気なくできていたことや当たり前にあったことが、実はとても貴重で素晴らしいことなんだということを、まざまざと思い知らされました。
と同時に。
もうひとつはっきりと自覚したことは、私は実に多くの人に支えてもらい、また助けてもらっていたんだということ。
医師や看護師、病院のスタッフのみなさんはもちろん、健康保険料を払ってくれている全国のみなさん、また職場の方々や家族など。
影に日向にいるたくさんの方のおかげで、私は今こうして手術前と変わらない生活を送ることができています。
本当にありがたいことです。
この、それまで分かっていた助けはもちろん、浮き彫りになった「見えない助力」の存在を教えてくれるのが、みずがめ座5度の段階になります。
みずがめ座は場所にとらわれない代わりに、意識という精神的な世界のなかで他者と共鳴し合います。
「どこで暮らしたり生きていようが、理念が同じであれば仲間になれるよね」という考え方。それは現代におけるネット社会を、見事に投影した形です。
住んでいる国は違っていても。人種が違っていても。思いが同じなら、指一本で私たちは世界に散らばる同士と心を通じ合わせることのできる世界を手に入れることができました。
逆に、これからこの世界観がスタンダードになるのであれば、場所などに縛られる生き方を徹底的に壊しておかなければ、生き残っていくことは難しいでしょう。
今回の手術や入院は、そのための「儀式」だったのではないか。
冥王星が今年辿った軌跡、そしてこれから進んで行く道の意味を知ると、なんだかそんな風に思えてしまうのです。
冥王星がみずがめ座5度に入るのは、2026年3月20日。この日は太陽も、うお座からおひつじ座へ移動します。
おひつじ座は、私にとって太陽星座。この日から私の太陽と、この年の太陽はシンクロ率をMAXまで高めます。
太陽は顕在意識を象徴します。また、この星は新しい人生を開拓する星であり、一致する星座の性質にその可能性を見出します。
おひつじ座は自己を表します。きっと私は、自分自身を活かすことに可能性があるのでしょう。
またこの日は、水星が逆行から順行の留にもなります。水星は私が生まれたとき、月が位置していたふたご座のルーラー。
そしてこの水星と生まれたときの月は、時空を越えて重なり合います。
私自身を活かす人生が、このあたりから始まっていきそうです。
(ちなみに「銀のインディアン座」生まれの私はゲッターズ飯田さんによると、2026年は最高の運気になるとのこと!)
ここに、冥王星も大いに味方をしてくれます。
私が生まれたときの冥王星と、2026年の冥王星はトラインの関係です。トラインはエネルギーの高揚や加速を促し、調和や幸せをもたらすとされるアスペクト。
てんびん座で「いい子ぶってる」冥王星を、この年の冥王星がぶち壊してくれるでしょう。
「本当の自分で生きろ」と。
楽しみですね。2026年の来るのが。
ワクワクしますね。未来へ向かうことが。
楽しみを楽しみと受け取るには、日々をつつがなく暮らせていることに感謝しなくてはなりません。
多くの人たちのおかげで今の私があり、これから先を生きていけるのですから。
大原佳代子
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