
入院中、病室の壁に貼ってあったカレンダーに熱気球のことが書いてありました。
その内容がまさに「今の」と言うか「これからの」みずがめ座・風の時代を象徴しているかのようだったので、つらつら書いてみます。
熱気球はバーナーで温めた空気を気球の中に入れることで空へ飛んでいきます。
温められた空気は排気弁の開閉量を調整することで気球を空高く上げたり、逆に地上へと降ろしたりします。
人間がコントロールできるのは、ここまで。「左右」とか「ななめ横」といった水平展開は実は風任せ、なんだそうです。
横方向に何かできるとするなら気球を高く上げるか下げるかして、その場所で吹いている風を利用するしかない、とのこと。
私はこの熱気球の仕組みを知ったとき「これって、やぎ座・土の時代とみずがめ座・風の時代の融合なんじゃないの?」と思いました。
人間がコントロールできる上下移動は、まるでやぎ座を象徴しているかのようです。
やぎ座は実利的な上下関係を好みます。学校とか会社などの組織に代表されるような。
そしてそのやぎ座の性質が土台だったこれまでの土の時代は、気球を「いかに高く上げるか」が重視されてきました。
誰よりも高く熱気球を上げる。途中脱落していく者たちを横目に見ながら。
また気球の大きさも、より大きいものに価値が置かれていました。
一方、気球の柄はみんな同じ。むしろほかと違う柄の気球が飛んでいたら、ただそれだけの理由で攻撃し地上に落とす、なんてことも暗に許されていた時代でした。
そこの違いは許さなかったわけです。
大小の差はあれど、同じ柄の気球がただ上下運動をしているだけ。見える景色に、さほど変化は見られない。
例えていうと、やぎ座・土の時代はそんなイメージでした。
そこに、みずがめ座が横風を吹かせたのです。
これで気球たちは、個々に違った動きを取ることになります。
もはや位置や気球の大きさ、また柄で、自分たちの優劣を測ることが難しくなりました。
統一する基準がなくなったので。
みずがめ座が吹かせた風は「実は私、気球を虹色の柄にしてみたかったんだよね」とか「本当はもっと小さい気球の方が扱いやすいと思っていたんだ」といった、ひとりひとりの考えを反映させることのほうが重要、という価値観をもたらしたのです。
みずがめ座は個性を大事にする星座。誰とも違う自分になりたい。
だからみんなと同じ柄、同じ大きさの熱気球にはまったく魅力を感じないのです。
そして自分が行きたい方向へ行きたい、のです。
でもそれだけは、どうなるか分かりません。何と言っても風任せ、ですから。
でもみずがめ座なら想定外の方向へ気球が流れても、それはそれで楽しんじゃうでしょう。
みずがめ座のルーラーである天王星は、変化や革命を自ら起こすくらいですから。
もし今、生きづらさを感じている方がいらしたら、小さくてもいいから自分だけの熱気球を上げてみてはどうでしょうか?
たとえ自分だけ柄が違っても。
自分だけ気球がすごく小さくても。
たぶん時代の風が、それはそれで面白い場所にあなたを運んでくれるでしょう。
そこで素敵な出会いがあったり、貴重な経験をしたり。
それらを楽しんじゃえばいいのかな、と思います。
みんな、素敵な気球を持ってるんですよ。
飛ばしましょう。空高く。
そして風任せの人生を楽しみましょう!
大原佳代子
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